JOB INTERVIEW_ 03

大規模再開発の最前線で、自分の経験、やりたいことをぶつける

YUKI
MOCHIZUKI

望月 裕紀

都市開発事業第一部

2017年入社

総合人間科学科卒

JOB INTERVIEW_ 03

大規模再開発の最前線で、自分の経験、やりたいことをぶつける

望月 裕紀

YUKI
MOCHIZUKI

望月 裕紀

都市開発事業第一部

2017年入社

総合人間科学科卒

インタビュー風景

Q1 留学経験がデベロッパー志望につながったのはなぜですか?

大学生の頃にイギリスとニュージーランドへの留学を経験。さまざまな国籍、人種の方々に囲まれて過ごすうちに、日本の魅力を再確認し、日本を豊かにする仕事がしたいと思うようになりました。就職活動を進めるなかで強く惹かれたのがデベロッパーの業務です。民間企業でありながら、スケールの大きなまちづくりや都市開発ができることに大きな可能性を感じました。地域が育んできたローカル性と、国際都市としてのグローバル性。両者をかけ合わせた魅力的なまちづくりによって、日本の成長に貢献できると考えたんです。

数あるデベロッパーのなかで、東京建物は「目の前の人に真っ直ぐに向き合う」会社だと感じました。学生に対して真っ直ぐに向きあい、「うちは裁量が大きいけれど、マニュアルはあまり整っていない」というように、良い面も悪い面も包み隠さず話してくれました。そんな姿勢から、周りの人を大切にしながら誇りをもって働ける会社だと感じ、入社することに決めました。

インタビュー風景2

Q2 「呉服橋プロジェクト」では、どんな役割を担っていますか?

呉服橋プロジェクトは、八重洲エリア北側の日本橋川に面する土地に、地上46階建ての超高層棟と地上2階建ての低層棟を建設する一大プロジェクト。日本橋川沿い5地区のひとつとして、首都高速道路の地下化事業と密接に連携し、なおかつデベロッパー同士もエリア全体の魅力を高めるために連携する、日本でもあまり前例のない再開発事業です。

都市計画決定済みの現在、事務所・宿泊施設・店舗・高度金融人材サポート施設などの用途はすでに固まっています。ただ、決めなければならないことは盛りだくさん。私が取り組んでいるのは、権利変換にともなう地権者様との折衝や、全体コンセプトの策定、施設の具体的な中身の検討などです。他には地区間の連携サポートを通じて、エリアマネジメントの検討等にも携わっています。
プロジェクトのどのフェーズにおいても新たに経験することが多く、先輩やコンサルタントの方々に教えていただいたり、書籍で調べたりなど、日々学ぶことばかりです。そんななか、組合設立などの節目を迎えて関係者と喜びを分かち合う瞬間には、大きな達成感に包まれます。また、再開発は地区ごとの個別性が強いので、そのまま参考にできるような前例や正解はありません。難しい仕事だと感じる一方で、関係者と方々と一緒に手探りでゴールに向かって進む、そのやりがいの大きさに日々ワクワクしています。

インタビュー風景3

Q3 「x-Bridge Global」の立ち上げでは、留学経験が生きたのでは?

部内にまだ用地取得のチームがなかった2021年、八重洲エリアで1棟のビルの取得に携わったことがありました。そのビルは1棟貸のテナントが退去することが決まっていたため、取得時に上司から言われたのは、「このエリアに資するような、おもしろい取り組みを考えてほしい」というオーダー。そこで、まちづくり推進部と一緒に、さまざまな企業にヒアリングをしながら企画の種を探しました。八重洲エリアで期待されている機能は何か。検討の末にたどり着いたのは、国際性や多様性というキーワードでした。留学していたからこそ、「このまちには国際性という要素が足りない」という実感があったんです。その後、多様性を高めていただけるようなパートナーを探し、ご縁があったベンチャーキャピタルに当社が出資。グローバルスタートアップ企業向けのコワーキングスペース「x-Bridge Global」が誕生しました。
実は当初、「x-Bridge Global」の立ち上げは、呉服橋プロジェクトの高度金融人材サポート施設の企画へ繋がれば、とも目論み検討を進めていました。今後どう展開していくかは分かりませんが、それでも新施設を立ち上げた経験自体が、何かしらのかたちで呉服橋プロジェクトに活かせるのではないかと、引き続きチャンスをうかがっています。

インタビュー風景4

Q4 上司の言葉で、企画への心構えが変わったそうですね?

「望月さん自身が、このプロジェクトをどうしたいかが大事だよ」。異動して間もない頃、上司に意見を仰いだ際に言われた言葉です。それ以来、まず自分が何をやりたいのか、なぜそうしたいのかを考え抜いたうえで相談するようになりました。私なりに出した答えを上司も応援してくれるので、企画するのが楽しくなりました。

私が携わったのは、新たな宿泊施設の企画です。もともとビジネスホテルが入居予定だったのですが、コロナ禍で状況が変わり白紙に。すでに都市計画は決定しているので、宿泊施設という用途は変更できません。ホテル事業部と議論し、せっかくだから呉服橋プロジェクトのビル全体やこのまちに価値をもたらす施設にしようと考え、この方向性をさらに突き詰めて検討しました。皆さまにお披露目するにはもう少し時間がかかりますが、このプロジェクト、このまちに相応しい宿泊施設を企画した結果、経営陣から承認が下り、現在、実現に向けて検討を進めています。
全体コンセプトの策定等についても検討しているところです。最初に考えたのは「深呼吸できる都心」といったコンセプトでしたが、想いが伝わってこない、と却下。上司からは「このプロジェクトで何を成し遂げたいかが大事なのでは?」と言われました。金融、水辺、首都高などキーワードはいくつもありますが、成し遂げたいことに変換するのが難しい。このエリアは国際金融都市であり東京の玄関口なので、グローバルを鮮明に打ち出す方向性もあります。呉服橋にちなんで「織りなす」「一人ひとりのために仕立てる」など、服の由来に結びつけることもできます。どのような形で世の中にこのプロジェクトの魅力を発信していくべきか、まだ答えは出ていません。正解は一つではなく、非常に悩ましいですが、開発の方向性を提案できることに喜びを感じています。

インタビュー風景5 インタビュー風景5

Q5 望月さんが描く未来は?

呉服橋プロジェクトは、高層棟の竣工が2029年を予定しており、まだまだこの先も続きます。裏を返すと、たくさんの成長機会があるということ。もちろんいつまで携われるかはわかりませんが、プロジェクトを通して、ひとつでも多くの付加価値を加えたいと思います。現状は初めて経験することばかりで、つい目の前の仕事に追われがちです。でもそれだけではもったいない。コンセプトの策定や商品企画に力を入れ、どんな領域でも挑戦できることがあればそこに全力を注いでいきたいと思います。