2023年11月30日

プロジェクト紹介

国際アート・カルチャー都市のシンボルに「Hareza池袋」

2020年、国際アート・カルチャー都市の実現を目指す豊島区・池袋に、Hareza池袋が誕生しました。8つの劇場を有するHareza池袋の先進性と機能性、池袋の新たな文化発信拠点となり、まちのにぎわいを創出する取り組みについてご紹介します。

都市開発・ビル商業施設

8つの劇場空間を設けた「誰もが主役になれる劇場都市」

2014年、豊島区は、新区庁舎(としまエコミューゼタウン)への役所移転に伴う旧区庁舎跡地と、隣接する豊島公会堂跡地の活用事業の公募型プロポーザルを実施しました。当社を代表事業者とするグループは、「誰もが輝く劇場都市」をコンセプトに、様々な用途・規模・コンテンツに対応する劇場群と高規格オフィスを中心とした大規模複合開発を提案し、2015年に開発事業者に選定されました。この開発プランをベースとして、2020年、Hareza池袋は全体開業を迎えました。
Hareza(ハレザ)という名称は、一般の方々からの募集により決定しました。“ちょっぴりおめかしして出かける特別な場所・非日常を体験できる場所”を表す「ハレ」の場、“多くの人が集まる場所・劇場”を意味する「座」、これら「ハレ」と「座」の意味・言葉を合わせて表現しています。

Hareza池袋は、オフィス棟「Hareza Tower」、ホール棟「東京建物 Brillia HALL」、「としま区民センター」および「区立中池袋公園」から構成され、公園を囲むように8つの劇場空間が配置されています。
劇場空間の中核となるのが、「東京建物 Brillia HALL」(豊島区立芸術文化劇場)です。多種多様な利用に対応できる約1,250席の多目的ホールで、宝塚歌劇や歌舞伎、ミュージカルなど多彩な演目が上演されます。
さらに、大規模シネマコンプレックス、未来型ライブ劇場、大階段状のイベント空間「パークプラザ」など個性豊かな劇場が集積し、ハイカルチャーからサブカルチャーまで幅広く多彩な文化を発信する「ハレ」の場となっています。

Hareza池袋は、3棟の建物と公園、道路を一体的にデザインし、かつ面的に整備することで、特別な「ハレ」の場にふさわしい統一した空間演出が施されています。「Hareza Tower」「東京建物 Brillia HALL」「としま区民センター」は、木立のデザインを取り入れ、3棟の建物の高さを揃えることにより、区道に沿って連続する都市景観を創出しています。また、低層部の開口の高さやしつらえ、デザインを統一し、「劇場都市」としての一体感を生み出しています。
デザインの統一は隣接する敷地外の建物にまで波及しており、このように地域のルールなどに基づかずに、公共施設も含めた複数の建物において連続的・一体的なまち並みが生まれたことは珍しく、官民が密接に協働したHareza池袋を象徴する景観となっています。
さらに、3棟の建物の2階レベルには長さ約150mの連絡通路(コネクティングブリッジ)を設置し、エリア内の回遊性を高めています。

プロポーザル提案時の「誰もが輝く劇場都市」というコンセプトは、開発を推進する中で「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」へと言葉を変え、豊島区が掲げる国際アート・カルチャー都市構想の基本コンセプトとして引き継がれています。
Hareza池袋は国際アート・カルチャー都市のシンボルとして、新たな文化発信拠点としての役割を担っています。

高い環境性能を備えるオフィス「Hareza Tower」

Hareza Towerは、地上33階建、高さ約158mの超高層オフィスビルであり、1フロア約500坪、室内に柱が無くレイアウト効率に優れた整形無柱空間を提供しています。
個別空調からセキュリティ対策までハイスペックな設備を備えていますが、最大の特徴は国内最高レベルの環境対策にあります。

オフィスにおけるエネルギー消費は照明と空調が大きな割合を占めており、その削減が省エネの重要な鍵となります。
オフィスの室内照明の照度は一般的に700〜750lxが標準ですが、様々な実証実験などを踏まえ、業界に先駆けて500lxの設定を実現しました。さらに、光の反射率の高いタイルカーペットを採用したほか、「エレベーターホール⇒廊下⇒オフィス室内」と段階的に照度・色温度を高めることで空間の明るさ感を損なわない計画とするなど、工夫を積み重ねて照明のエネルギー削減を図っています。
空調においては、メーカーと開発したグリッド型空調機・グリッド型加湿器を採用し、従来の隠ぺい型空調機より搬送動力を低減させ、エネルギー消費を削減しています。また、外気温度、室内温度と設定温度の差などのセンシングデータを活用し、空調機の高効率な最適運転制御を行うシステムを採用しています。

これらの施策により、年間エネルギー消費量の約50%削減を実現し、超高層複合用途ビルで初のZEB Ready(事務所用途の部分評価)を取得しました。
一般的に、ビルが高層化するとエレベーターなどの搬送動力が大きくなる一方、屋上太陽光パネルの創エネルギー率が小さくなるため、超高層ビルのZEB化の難易度は高くなります。そうした中で、先進的な取り組みと運用面の工夫によりZEB化を実現したことが評価され、2022年度省エネ大賞(省エネ事例部門)の最高位である「経済産業大臣賞(ZEB・ZEH分野)」などの賞を受賞しています。

公共施設も含め、まち全体を活用したエリアマネジメントによりにぎわいを創出

Hareza池袋とその周辺地域の魅力・価値を高めるため、他の事業者とともに一般社団法人を設立し、エリアマネジメント活動には特に力を注いでいます。
エリアマネジメントにおいては、豊島区などと取り組み方針を定め、以下を主要な活動テーマとしています。
1. 継続的なにぎわいの創出
2. 地域貢献としての地域環境・防災性の向上に資する取り組み
3. 池袋エリアの多種多様な関係者との連携
4. 情報の発信

豊島区、Hareza池袋入居企業、近隣企業、地元町会・商店会などの関係者と協力・連携し、地域に根ざした池袋ならではの文化や既存イベントと、新しい要素を組み合わせることで、エリア特性を活かした多彩なイベントを公園や道路、公共施設も活用しながら展開しています。
一例として、8月3日を「8(ハ)0(レ)3(ザ)」=「Hareza(ハレザ)の日」とし、大規模な周年イベントを開催しています。3周年となる2023年には、音楽とアニメを融合させた「アニソンダンス&アニソン盆踊り」「アニソンDJ」「アニソンライブ」などのステージイベント、パフォーマンスが繰り広げられました。豊島区長や著名なアーティストにも出演いただき、大きなにぎわいを創出しました。
他にも、地域環境向上に貢献するイベントとして、豊島区の活動と連動する「Hareza de 打ち水」や「Hareza池袋『ごみゼロデー』清掃活動」、池袋エリア全体が連携しアニメ・コスプレ文化を発信する「池袋ハロウィンコスプレフェス」や「アニメイトガールズフェスティバル」などが開催されています。

様々な関係者が協力し合い、エリア全体が連携してにぎわいを創出することで来街者を引き付け、池袋エリアの魅力を高めてきました。
それでも、池袋というまちのポテンシャルはまだまだ未知数です。
Hareza池袋は、国際アート・カルチャー都市のメインステージとして、これからも豊島区・池袋とともに進化を続けていきます。

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