2024年02月01日

プロジェクト紹介

地域密着で進化を続ける「スマーク伊勢崎」

2008年に誕生したスマーク伊勢崎は、これまで2度にわたる大規模なリニューアルを経て、時代・顧客ニーズの変化に応えてきました。地域密着で顧客の声を聴きながら推進したリニューアルの詳細と、その背景にある想いを通じて、進化を続けるスマーク伊勢崎の核心に迫ります。

商業施設

3世代親子が楽しめる、笑顔あふれるコミュニケーションタウン

群馬県伊勢崎市に所在するスマーク伊勢崎は、合計約170店舗・延床面積約111,000㎡を誇る北関東最大級の地域密着型ショッピングセンターです。「ゴキゲンなくらし(発見がある。満足がある。オトク感がある。)」をコンセプトに、3世代親子が楽しめる新しいライフスタイルを提案しています。
広域幹線道路に接道し、インターチェンジからも近いというアクセスの良さから、群馬県内のみならず隣接する埼玉県北部・栃木県南部まで広い商圏を有しています。
施設名の「スマーク(SMARK)」は、“ここに来れば誰もがみんな笑顔になれる”という願いを込めた「SMILE(微笑む)」と、“自然環境豊かな公園が多い”という地域の特徴から「PARK(公園)」を組み合わせて生まれました。3つの施設名称案を候補にネーミング投票キャンペーンを実施し、合計約2万4,000名の方々の投票によって決定しました。

建物は、赤城山の雄大な姿や周辺の景観美を最大限に生かす構造を採用しており、3つの大きなビューコリドー(展望回廊)を設けています。また、建物外観やフロアデザインには、伊勢崎市の伝統工芸として知られる「伊勢崎かすり」、市南部を流れる「利根川」、北に望む「上毛三山」をモチーフとして採用するなど、来場者が豊かな歴史・文化・工芸を持つ伊勢崎の魅力を再発見できる設計となっています。

スマーク伊勢崎は、コロナ禍などの特殊要因を除き、開業以来売上を伸ばし続けています。最大のポイントは、時代・環境の変化や顧客の価値観・ライフスタイルの多様化に寄り添い、常に新たな価値を創出するべく、リニューアルなどの改善に向けた取り組みを繰り返してきたことです。チェーン展開をしていない単館のショッピングセンターのため柔軟な運営が可能であり、地域の事情を踏まえた様々な施策を地域密着で推進することができる強みもあります。
2008年の開業以来、大規模なリニューアルを2度実施してきました。特に2022年4月に完了した2度目の大規模リニューアルについては、約3年半と長期にわたるとともに、コロナ禍という未曽有の事態を乗り越え、オープンを迎えることができたものです。

約3年半におよんだ大規模なリニューアル

「ハピママ♪プラス」プロジェクト
キッズキッチン
子育てママ優先駐車場
国内商業施設初「AI駐車場カメラ」

2度目のリニューアルのコンセプトは「Gathering Place」。単に買い物や食事をしに行く場所ではなく、人と人が集い交流する中で、スマーク伊勢崎ならではの感動体験を提供していこうという想いを込めました。2018年から約3年半におよんだリニューアルは、第Ⅰ期・第Ⅱ期と段階的に推進されました。リアル店舗の魅力度と目的性を向上させる大型店舗の入れ替えを実施したほか、食の充実を企図しスーパーマーケットを入れ替え、食物販ゾーン「SMARK Dining Gourmet Park(スマークダイニンググルメパーク)」を新設しました。こうした顧客ニーズの変化・多様性に対応した店舗構成の大幅な見直しを実施し、最終的に合計84店舗(全店舗面積の約65%)の入替・改装が行われるという、ドラスティックなリニューアルとなりました。

こうした店舗施策のほかに、施設の環境改善にも注力しました。
スマーク伊勢崎の利用者は約7割が女性であり、特にメインターゲットとなる子育て世代の方々にとって快適に利用できる施設となることは、リニューアルの重要なテーマでした。そこで、普段スマーク伊勢崎を利用している子育て中のママたちにお集まりいただき、施設スタッフもその場に加わって、施設に対する生の声をお聞きしました。この「ハピママ♪プラス」プロジェクトによりママたちの「あったらいいな」の声やアイデアが集約され、より快適で安全に過ごすことができるキッズ関連施設などの環境改善が実現しました。
例えば、フードコート内に新設した「キッズキッチン」は、食育も兼ねた子ども目線の設計となっています。靴を脱いでゆったり座れる小上がりスペースやベビーカーを置きやすいボックス席が確保され、子連れでも家族みんなで食事を楽しめます。

「BABY ROOM」も一新しました。調乳機はもちろん、おむつ交換台ごとにゴミ箱を設置し、機能性を向上させました。また体重・身長計測器を設置したほか、壁紙も気分が明るくなるカラフルなものにして、楽しく過ごせるベビー休憩室に生まれ変わりました。
立体駐車場には、子育て中のママの優先駐車場を拡充させました。小さな子どもでも安全に乗り降りできるよう、ワイドな設計としており、子連れの方ならどなたでもご利用いただけます。

さらに、駐車時の混雑ストレスの軽減と顧客サービス向上を目的として、国内の商業施設として初めて「AIカメラを活用した満空把握・管制システム」を導入しました。AIカメラにより高い検知精度で車室の満空状況を把握し、施設ホームページと現地のサイネージ・表示灯にてタイムリーに情報提供・可視化しています。この施策は周辺道路の渋滞緩和にも役立っており、来館しやすい環境づくりにつながっています。

2022年4月に完了したこの大規模なリニューアルにより商圏はさらに拡大し、売上はコロナ禍前を上回って推移しています。また、リニューアルにおける様々な施策は業界内でも高く評価され、2022年に第24回テナントが選んだディベロッパー大賞「敢闘賞」(繊研新聞社主催)を、2023年に第9回日本SC大賞「リノベーション賞」(日本ショッピングセンター協会主催)を受賞しました。

スマークらしい地域への貢献、スマークだからできる社会への貢献

スマーク伊勢崎では、市民行政サービス機能(各種証明書発行窓口など)の常設、地域振興券の利用促進、特産品の館内展示による魅力発信など、伊勢崎市とともに多数の取り組みを実施しています。2022年にはさらなる相互連携強化を図り、地域活性化と市民サービス向上の推進を目的として、伊勢崎市と包括連携協定を締結しました。
また、市内の幼稚園・保育園と連携した似顔絵展、小学生の体験教室、警察署・消防署の啓発活動への協力など、地域に密着した様々な貢献施策やイベントを実施しています。

その他、社会貢献活動の一つとして、群馬県の自然保護を目的としたコミュニケーションアート募金箱「coins」を設置しています。上毛三山をモチーフとした「みょうぎ」「はるな」「あかぎ」の3つのアート型募金箱の中には、群馬県の希少生物たちが散りばめられ、お金が貯まっていく様子が楽しく見えるよう工夫されています。「coins」に集まった募金は、群馬県の環境保護団体に寄付され、環境の保護に寄与しています。

スマーク伊勢崎は、年間約700件実施する施策・イベントなどを通じて人と人との交流を促し、感動体験を提供してきました。これからも地域密着の姿勢で貢献活動を推進し、地域コミュニティの中心であり続けられるよう進化していきます。

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